2025.12.11
活動報告
ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム成果報告シンポジウム~博士が描く,博士と拓く未来社会~を開催しました!
令和7年11月12日(水),「ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム成果報告シンポジウム~博士が描く,博士と拓く未来社会~」を石川県立図書館にて開催しました。
文部科学省卓越大学院プログラムとして2019年度に採択された「ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム(HaKaSe⁺ for WISE)」は,2025年度に事業最終年度を迎えます。本シンポジウムは,連携先機関をはじめとする社会の皆さま,修了者及び現履修者が一堂に会し,HaKaSe⁺ for WISEの取組みや,修了者・履修者の挑戦と活躍を共有し,未来社会を共創する機会として開催しました。
シンポジウムでは,和田隆志学長の開会あいさつ,華山力成プログラムコーディネーターからの成果報告の後,来賓である京都大学・田畑泰彦特任教授から,博士人材育成の意義と博士学生に求められる主体的な学びの姿勢について示唆に富むメッセージがあり,参加者を鼓舞しました。続いて,連携先機関の1つである澁谷工業株式会社代表取締役社長の澁谷英利氏および本プログラム修了者である笹本大空氏(東北大学大学院薬学研究科 助教,令和5年度大学院医薬保健学総合研究科創薬科学専攻修了),西出梧朗氏(澁谷工業株式会社,令和6年度大学院新学術創成研究科ナノ生命科学専攻修了)をお招きし,社会におけるイノベーションや博士人材としての活躍について,ご講演いただきました。特に現在アカデミアで活躍する笹本氏や,澁谷工業でのインターンシップを経て同社に就職した西出氏のお話は,現履修者が興味を持っている修了後のキャリアについて,具体的に考えるきっかけになりました。
パネルディスカッションでは,講演者に加えてプログラム責任者である森本章治理事(総括・大学改革・教育・情報担当)・副学長および現履修者の梶野真由さん(大学院医薬保健学総合研究科医学専攻博士課程4年次),市田光さん(大学院新学術創成研究科ナノ生命科学専攻博士後期課程1年次)2名を交えて,「博士人材の理想と現実」「博士教育が地域・産業と結びつく“金沢モデル”の可能性」「博士が描く未来社会とは何か」等いくつかのトピックについて意見を交わしました。
その後のポスターセッションでは,HaKaSe⁺ for WISE履修者が,本学大学院に入学してからこれまでのさまざまな活動や研究成果,社会への貢献や自身が描くキャリアについて発表し,参加者と活発に議論を行い,非常に有意義な時間となりました。
シンポジウム後は,“交流会”とし,講演者と学生,HaKaSe⁺ for WISEを担当する教職員が,思い思いに意見交換を行いました。様々な学年,研究分野の学生,教職員が参加し,これまでの歩みを振り返り,未来への展望を語り合う貴重な時間となりました。


(右)華山力成教授による成果報告

(右)講演を行う澁谷英利氏



質問に応える発表者

