2025.12.02
活動報告
Student-Selected Seminarにて,早稲田大学 理工学術院 教授 坂内 博子先生にご講演いただきました(10/17)
令和7年10月17日(金),「Student-Selected Seminar」をハイブリッド形式で開催し,本プログラム履修者をはじめとする大学院学生,学士課程学生及び教職員計約100名が参加しました。
「Student-Selected Seminar」は,本プログラム履修者の企画提案により開催する第一線級の講師による講演会です。本学の指導のもと,プログラム履修者が,講師へのファーストコンタクトから当日の司会進行まで,提案・企画・検討・運営を行っています。
今回は,生体を構成する分子の物性と動態というナノスケールの生命情報から,脳の働きや脳神経疾患発症機構を解明することを目指している早稲田大学 理工学術院 教授 坂内 博子 先生を講師にお迎えしました。
現在,アルツハイマー病やてんかんなどの神経疾患の特徴を示す神経細胞・グリア細胞において,膜分子の動態が異常となることが世界的に報告されています。坂内先生は,これらの知見に基づき,分子ダイナミクス計測を神経疾患の診断や治療薬スクリーニングに応用する可能性についてお話しされました。参加学生からは「『生物は環境から秩序を引き出すことによって維持されている』という言葉に,はっとさせられました。」「生物と化学のつながりを感じた。」「自分自身が行っている研究とモチベーションに近い所が多くあり非常に面白かった。」など,驚きと発見が多かったとの感想が寄せられ,坂内先生の言葉に感銘を受けた感想が多く聞かれました。
講演会後の交流会では,参加学生が坂内先生に質問して闊達に意見を交わし,有意義な時間を過ごしました。



