大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻特任教授・吉森 保先生にご講演いただきました（10/4）

　令和６年10月4日（金），ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム特別講演会をハイブリッド形式で開催し，本プログラム履修者をはじめとする大学院学生，学士課程学生及び教職員計約140名が参加しました。
　特別講演会は，社会にイノベーションをもたらす博士人材を育成・輩出することを目指す本プログラムの一環として開催しています。今回は，学術分野の開拓や最先端知見を基に起業するなど第一線で活躍している大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 特任教授 吉森 保先生を講師に迎えました。
　吉森先生は「オートファジー：疾患と老化に対抗する細胞の守護者」と題し，TVや漫画で見聞きすることの多いオートファジーについて，研究の幕開けや歴史，細胞内で果たす重要な役割や機能などを自身の研究への想いを交えながら分かりやすく講演しました。オートファジーの分野を開拓し，大隅良典博士（2016 年ノーベル生理学医学賞受賞）と共に黎明期から分野を牽引してきたお話は，博士人材を目指して研究に励みこれからの時代を担う学生に深い感銘を与えました。
　吉森先生はご知見が深いだけでなくユーモアを交えながら話すことで人を惹きつけ，さらに専門外の聴講者にも伝わるように表現を工夫していたため，参加学生からは「研究者として憧れを持った。また聴く人の立場に立った発表に刺激を受け，今後の参考にしたい。」との感想が多く聞かれました。参加学生にとっては「知」を切り拓いてきた研究者の歩みを直に聴け大変貴重な機会となりました。
　また，講演会後の交流会では，参加学生が吉森先生に質問して闊達に意見を交わし，有意義な時間を過ごしました。