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2023.11.06

学生の活動

まるで連なったソーセージ?COVID-19 重症化因子 ORF6 タンパク質による凝集体の動態観察に成功!

 

 ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム履修者の西出梧朗さん(大学院新学術創成研究科ナノ生命科学専攻博士後期課程2年),金沢大学ナノ生命科学研究所のキイシヤン・リン特任助教,安藤敏夫特任教授,千葉大学大学院薬学研究院の西田紀貴教授,金沢大学ナノ生命科学研究所/新学術創成研究機構のリチャード・ウォング教授らの共同研究グループは,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)タンパク質の一つである Open Reading Frame 6(ORF6)が形成した,円形や線状の凝集体の動態観察に初めて成功しました。ORF6は細胞内においてアミロイドのような線維を形成することで,COVID-19の肺病理やアミロイド関連の合併症発症に関連している可能性を見いだしました。

 この研究成果は,ORF6を標的としたCOVID-19における新たな治療法や創薬につながることが期待されます。

 本研究成果は,2023年9月14日(米国東部時間)に米国科学誌『The Journal of Physical Chemistry Letters』のオンライン版に掲載されました。

西出さんのコメント:

 本研究は,千葉大学大学院薬学研究院の西田紀貴教授のグループとの共同研究であり,私自身,外部の大学との初めての共同研究であり,オンラインやオンサイトで議論を重ねた結果が論文という形で公表できたことを嬉しく思っています。日々サポートしていただいているウォング研究室メンバーと両親,卓越大学院プログラムに,この場を借りて感謝申し上げます。

金沢大学Webサイト ニュース掲載

The Journal of Physical Chemistry Letters 掲載論文

高速AFMによりORF6の凝集体を観察するウォング教授(左)と西出さん

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